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2020年5月 7日 (木)

1日1冊7日間の7日目 「日本美の再発見」ブルーノ・タウト著

※7日間にわたり、愛読書の表紙の画像を投稿し、その都度1人のFB友達にバトンを渡していくという遊び

初日は九鬼周造著 『「いき」の構造』を投稿。
2日目は、物語の絵本『こどものせかい3 ねこ』
3日目は、『広辞苑』
4日目は『マダム・ルロワの愛からワイン』
5日目は植田正治の写真集『僕のアルバム』
6日目は片倉康雄著 「手打ちそばの技術」


さて 最終日7日目は
「日本美の再発見」ブルーノ・タウト著 です。

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まだ私が中学生の頃。
図鑑などで日光東照宮を見たとき、

日本の建物で、国宝でもあり、他に比較するものが無いほどの絢爛豪華な世界的な建物だが、
何か違和感がありました。
日本のお寺やお城の内装にも派手なものはありますが、日光東照宮には「間」というものが無い、これでもかっと被せすぎるあまりにも過多な装飾群です。

 柱や壁の彫刻、天井絵、ステンドグラス、壁に飾られた夥しい絵画など渾然と装飾過剰の西洋建築と同じ発想で作られたのが日光東照宮の建物のように感じました。

何か日本ではない、日本建築ではない違和感があり、疑問に思っていました。

徳川将軍が権力者がカネに物言わせてあらゆるものを詰め揉んだ その時だけに出現した特別変異の建物の様に感じ でも人気のある国宝だし? 
でも、日本を代表する建築とは思って欲しくない!

日本の心 日本の建築は 侘びとか寂とかいう以前のもっと 自然 風 空気を感じさせるものじゃないかな
  っと モヤモヤしていました。(当時はまだ侘びとか寂についてはそれほど知識も持っていませんでしたが)

その疑問をモヤモヤと持ち続けていた
 その頃に出会ったのがこの本です。

『日本美の再発見』は、

80年も前1939年(昭和14年)戦前に書かれた本で、発表されて直ぐ話題になった本です。
桂離宮と日光東照宮という同時期に作られていながら全く異なる精神の建物の評価があまりに有名であるため、日本建築に対する評論のように感じられる方が多いでしょうが、実際は日本紀行記の感じです。
讃えるところは讃え、いかものには結構辛辣に批評しています。 歯に衣着せぬ書き方で的確でおもしろい。

伊勢神宮 桂離宮における日本人感 中でも「どこをみてもこれ以上の簡素を求める事は不可能」「永遠の美」と称える桂離宮。
そして桂離宮、伊勢神宮こそが大陸からの仏教文化の影響を受けていない、単純で、明快で、優雅な日本美であると断定する。

桂離宮についての章「永遠なるもの」はあの美しい離宮の国際的評価として今でもよく引用されるすばらしい案内文です。描かれている日本人や旅館の様子などは今でもまだ通じるものがあります。

これを読むと日本の田舎を求めて旅に出たくなる本です。

(だが私は読むまではこれらの内容も何も全く知りませんでした。)

書かれてから30年後、私が読んだのが1968年。まだ17歳。

日光東照宮への疑問、日本人の美の世界
この本を読み日本各地の文化伝承にも更に興味を持ち始め
高校を卒業した直ぐ、大学入学の間にアルバイトでお金を貯め

この本の『飛騨から裏日本へ』という項目のブルーノ・タウトが歩いた道を実際歩こうと思いました。

タウトは実際は岐阜から日本ラインに乗船⇨下呂⇨高山⇨白川村⇨北陸という風に北上して旅行していますが、私は東京へ行かねばならないので、タウトとは逆ルートで金沢⇨石動⇨荘川⇨白川村荻町⇨高山⇨下呂⇨日本ライン⇨名古屋のコースで南下しタウトの行ったところを見て回りました。
良いものは褒め、気に入らないものは卑下するあくまでも主観の表現
素晴らしい見識と歯に絹を着せぬ辛辣な表現を現地で楽しみ日本美の発見です。
 
僕はまだ再発見の境地にはなっていませんが、新しい発見とある種の納得の旅となりました。

その後 タウトによって解決された自分の思っていた日光東照宮の違和感は本当なのかと日光へも出かけています。

その圧倒される様な豪華絢爛な建物は、権力者の強さを見せるもので、やはり日本民族の奥に流れる血とは違う発想の建物でした。その後も2度行ってみたが、素晴らしい建物ではあるが、やはり同じ思いでした。

『日本美の再発見』
 青春の日本の美に対する新しい発見の本となりました。

様々なジャンルで、ものづくりをしてきましたが初期にこういう本にめぐるあえた事は幸せですね。

皆さんも、美意識や心の旅、人生に大きく影響した本をお持ちだと思います。

どうぞ、愛読書というより、自分に大きく影響した一冊だけでも載せてみませんか。7冊載せられる方は是非お願いいたします。

これが私の7冊目、最後にバトンを託す方達です。

 

料理本だけでなく料理にまつわる本など記念の本がありましたらぜひFBにアップし下さい。
 そしてコロナ禍で家に閉じこもり精神的にも疲労の出ている皆さんに渡していただけたらと思います。

  それだけでも 心に涼風が吹く事でしょう。

  参加 不参加も
   次に繋ぐかどうかも
     すべて想いのまま 
        楽しみましょう

…………………………………………

次に繋がれる方は

↓ルールはこちら↓
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好きな本を1日1冊7日間本についての説明なしに表紙だけの画像をアップして投稿しますが、その都度1人のFB友達を招待してこのチャレンジに参加してもらうという、読書文化の普及に貢献するためのチャレンジです。

文章の最初※にをつけ

ハッシュタグで
#7dsys
#7bookcovers
#7日間ブックカバーチャレンジ

大勢の方達が家にこもっておられるとき
 丁度良い遊び心ですね。



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