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2020年2月10日 (月)

愛知県美術館 コートールド美術館展2020.2.7

愛知県美術館 コートールド美術館展

また 印象派の展覧会
日本中どこかで必ず開催されていていつも満員です。

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日本人は印象派が好きですね。

欧米では印象派が特に好まれれというわけでもなく、他と同じように見られているが、日本人はなぜこんなにも印象派が好きなのだろうか。
一つには他よりも明るくきれいでわかりやすい絵が多いということがあるでしょうが、もう一つ重要なのは日本人のアイデンティティをくすぐるのでしょう。

  日本は熱帯でも寒帯でもなく古来より光の増減を最も重視して感じ見てきた民族であり色の細やかさ季節の細やかさのずっと見てきた民族である。
その表れが色の表現赤系でもグレー系でも数え切れない位の色表現があるが
世界どこを探してもこれだけの微妙な色変化を表現している国は無い。
印象派は皆さんもご存知の通り自然の光を大切にして生まれたが、この微妙な表現が日本人の内面にある光に対する機微をくすぐるのだろう。

今回はイギリスが世界に誇る印象派・ポスト印象派の殿堂であるコートールド美術館。
マネ《フォリー=ベルジェールのバー》
ルノワール《桟敷席》
セザンヌ《カード遊びをする人々》
ゴーガン《ネヴァーモア》
モディリアーニの《裸婦》
ドガのブロンズに鋳造した《右の足裏を見る踊り子》
など巨匠たちの代表作がずらりと並びます。それらが貸し出されることは滅多にありませんが、このたび美術館の改修工事のために多くの名作が来日することになりました。

 
 この様に有名な作品が多数出品されていましたが、
ちょっと気になったこと。

 

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この展覧会のポスターにも使用されているエドゥアール・マネの最晩年1882年に描かれた『フォリー・ベルジェールのバー』ですが、
中央にバーメイドが正面を向いて立ち、その後ろの巨大な鏡に映った物が描かれています。

しかし、この絵には、従来の具象画にはない表現があります。

中央に描かれたバーメイドの後ろに鏡があり、そこに写るミュージックホールの様子が描かれているが、この絵は、鏡の位置がおかしいのです。

〇バーメイドは正面を向いているのに、映っている後ろ姿はまるで別のバーメイドが立って居るように後姿が右へズレています。

〇鏡に映ったバーメイドが応対している紳士が手前にいる筈なのに、手前には存在しないこと。

〇カウンターに置かれたビンの位置と高さ、数に相違がある。

などと視点がずれているのですが、X線や化学的に分析されてセザンヌは制作中に様々構図を変えていることがわかり、これはセザンヌが意図的に効果を狙ったものだと多くの文献や批評家が書いています。

私は これって あれ? キュビズム?。
ピカソが始めたとされるキュビズムの走りではないかと思いました。

それまでの具象絵画が一つの視点に基づいて描かれていたのに、この絵は、様々な角度から見た物を一つの絵としてまとめています。
 この一つの絵に数カ所の視点の違いを表現する画法は、その後のピカソによって創始されたキュビズムへの濫觴ではないだろうかと思いました。これこそ新しい時代の幕開けじゃないか?。

ネットや本で調べてみたのですが、キュビズムとの関係に触れているものは何もありませんでした。
しかし、このマネの数カ所の視点違いでの表現は、立体派とも呼ばれ、見る視点を立体的に捉えて いろいろな角度から見た物の形を一つの画面に収めた絵画キュビズムです。まさにこれこそキュビズムの元祖だと思いました。
マネが1882年に描いた『フォリー・ベルジェールのバー』とピカソがキュビズムの出発点といわれた1907年秋に描き上げた『アビニヨンの娘たち』が25年の歳月をを経て繋がったのではないかと思いました。
 とてもいい思いつき!楽しくなります!
何年後かに誰か評論家がこの関係を取り上げてくれるとうれしいな。

 もうひとつ、会場には世界有数のセザンヌコレクションの作品も数点出ていますが、セザンヌの「大きな松のある サント・ヴィクトワール山」や風景画ですが、ちょっと浮世絵の世界から覗いてみて下さい。あれっと思われるかもしれません。

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キュビスム(仏: Cubisme; 英: Cubism「キュビスム、キュービスム」、立体派)は、20世紀初頭にパブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックによって創始され、多くの追随者を生んだ現代美術の大きな動向である。それまでの具象絵画が一つの視点に基づいて描かれていたのに対し、いろいろな角度から見た物の形を一つの画面に収めた。
キュビスムの出発点は、ピカソが1907年秋に描き上げた『アビニヨンの娘たち』(Les demoiselles d’Avignon)である。(Wikipedia)

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