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2019年8月31日 (土)

愛知トリエンナーレ2019

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愛知県で3年に1度開催される国内最大級の現代アートの祭典で、会場は 愛知県美術館 愛知芸術文化センター 名古屋市美術館 豊田市美術館等多岐に渡ります。
今回は作品に対して様々な横槍が入り、表現の不自由が更に不自由ということで、出品中止や辞退が多数出ています。それらの作品はもしかしたら私に相容れないものだったかもしれません。しかしそうであっても表現の自由は守られるべきで、反論はしても隠さない方がより正しく客観的になると思います。
自分に相容れないものを抹殺するのではなく、とことん話し合うべきですね。
何か戦前の言論統制の様なイメージも受けますし、言論統制後の日本の動きを思うととても危惧感が溢れます。

私はどんな作品であれ、暴力や危険な実力行使さえなければ表現を自由に自分で見て評価し、自由に感想が述べられる環境が何よりも大切だと思います。

 

しかしながら、今回は早く見に行かないと出展がどんどん減る可能性があるので行ってきました。

案の定、今回は出品作品の一部が更に8/20(火)から一時中止されるものや今日が最終日のものもありました。

今回は以前より映像作品が多く、「見る」より「観る」展示が増えています。
個人ごとに視点が異なり感想も大きく差が出る会でした。

さて、展示を。

文谷有佳里氏というとてもいい感じの作家がいました。

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「何もない風景を眺める」「ガラスドローイング」という作品が、部屋の四方全体に黒のマーカーペンやボールペンで軽いタッチでサラッと書かれていましたが とても いい味なのです。こういうの 好きだな!
現代アートというより美術の世界です。
よっぽどセンスがいいと思います。

ちょっと変わった展示ブースに行きました。

ブース A30
作者 タニア・ブルゲラ 1968年ハバナ(キューバ)

展示室に入る前に全員が腕に5桁の数字のスタンプを押されました。

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今年、2019年に入ってから今日までに、国外に無事に脱出した難民の数と国外脱出が果たせず亡くなった難民の数の合計を表しています。

私の腕にも
10150126が その数字。 今年まだ8ヶ月しか経っていないのに100万人以上の脱出難民がいる現実。 脱出を願っている難民はその何十倍もいる現代。

部屋の中に入ると何もありません。
部屋はメンソールを充満させてあり目元に刺激を与えます。
場合によっては涙がこぼれるかも知れません。
この室内は、地球規模の問題に関する数字を見せられても感情を揺さぶられない人々を、無理やり泣かせるために設計されました。
涙が誘発されたことによって、私たちの自覚のない感情が明るみに出る場合もあるでしょう。この作品は、人間の知覚を通じて「強制的な共感」を呼び起こし、客観的なデータと現実の感情を結びつけるよう試みているのです。

孤独のボキャブラリー

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広い会場に無表情の多数のピエロが床で寝そべったりしゃがんでいる作品

その他今回は映像表現作品がとても増えていました。

これには3作品を紹介しましたが、この中の2作品は今日から展示辞退です。
皆様も作品がこれからも展示辞退されるでしょうから、その前に各会場で観てくださいね。
…………………………
さて、現代アートですが、
いつも
「現代アートとは何?」と思ってしまいます。

アートとは芸術とも美術とも違う世界。
一部分被ってはいる部分もありますが、
美 醜 創造 模倣 意識 無意識 高貴 低俗 玉石混交 の表現手段。

アーティストだけが創造しているわけでもなく、苦労して生まれるもの、苦労しても生まれないもの、閃きで生まれるものがあり、思いつきの中に素晴らしいものがあり、創造なんて子供でも誰でもしている。
そういうなんでも無い世界だから 新しいものが生まれたりする。

 

アートとは少し違うが、美意識の世界では、
千利休ですら自身が大成させた茶道において、既成概念から解き放ち、誰も見向きもしなかった安物の器の中に自身の美を見つけ重用したり価値の転覆を図っている。

これはアート? ?
いや ちょっと違う、美意識だ。

…………………………………………

あいちトリエンナーレ実行委員会 津田大介氏

あいちトリエンナーレ実行委員会も、表現の不自由展実行委員会も、僕も「表現の不自由展・その後」に展示されている作品に対して何らかの賛否を述べるものではありません。来場者に実物を見ていただき、表現の自由を巡る状況に思いを馳せ、議論のきっかけにしたいということが展覧会の趣旨です。

あいちトリエンナーレ実行委員会と、申し出のあった各アーティストがそれぞれが協議をした結果、現在、展示を一時中止する申し出があった11組のアーティストの一覧と状況は下記になります。

《展示を一時中止するアーティスト》
◯愛知芸術文化センター
タニア・ブルゲラ【展示室の閉鎖】
ピア・カミル【展示内容の変更】
クラウディア・マルティネス・ガライ【展示内容の変更】
レジーナ・ホセ・ガリンド【展示内容の変更】
ドラ・ガルシア【展示内容の変更】
ハビエル・テジェス【展示室の閉鎖】

◯名古屋市美術館
モニカ・メイヤー【展示内容の変更】
ドラ・ガルシア【展示内容の変更】

◯豊田市美術館
レニエール・レイバ・ノボ【展示内容の変更】

《既に一時中止をしているアーティスト》
◯愛知芸術文化センター
パク・チャンキョン
イム・ミヌク

《対応協議中のアーティスト》
◯愛知芸術文化センター
ウーゴ・ロンディノーネ

※ CIR(調査報道センター)からは辞退の申し出があり、展示を中止しました。
※「表現の不自由展・その後」については、企画展の実行委員会と事務局が今後も協議していく方針が確認されています。
※ 一時中止のために、展示室の閉鎖または展示内容を変更するなど、アーティストによって異なるので、まだ決まっていない対応については追ってお知らせいたします。

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