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2019年4月21日 (日)

超絶技巧のリストとオスカーピーターソンが愛したピアノ

先日の「桜の宴」の会場 レストランホールのステージに派手なアール・デコ調の脚を持ち赤を効かせた派手なピアノが目につきました。Img_5939

色形が面白いので、皆さんが食事前で着座をされている所ですが、あまりにも珍しいのですぐそばまで見に行きましたが、
なんと、それはすごいメーカーのピアノでした。

 

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そのピアノの脚は特注なのでしょうか、
「俺は凄いぞ!」っと言わんばかりの強くたくましい鋭角三角形の脚を持ち 、どっしりと構え、どんな強い音にも何にも負けないという感じで、
固い意思と剛毅さはドイツっぽいデザインと
とても含みのある丸い大きな鐘の中でならされたような音色です。
(実際は隣国オーストリアのウイーンの会社ですが)

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低音部の鍵盤の数も他より多く、どんな強い演奏にも負けない、世界の巨匠が選んだ世界三大ピアノの一つ ベーゼンドルファーでした。

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リストを代表にブラームス、ヨハン・シュトラウスなど数多くの音楽家に愛奏され、「ウィンナートーン」、「至福のピアニッシモ」といわれる美しい響きを継承してきたベーゼンドルファー。
このピアノ 恐らく1000万円以上する事でしょう。

世界三大ピアノは歴史的にも現代でも有名な演奏家達が特に選んだベーゼンドルファー、スタインウェイ、ベヒシュタイン、と言われています。

「桜の宴」でピアノ演奏をされた方が、とても珍しいピアノを弾かせていただいて光栄ですと挨拶されました。

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YouTubeでスタインウェイ、ベーゼンドルファー、ヤマハの中の高級ピアノの音違いを弾いているものがあり聴いてみました。

ヤマハ1339万円
ベーゼンドルファー1350万円
スタインウェイ2484万円
YouTubeだからどこまで音の違いが分かるか不安でしたが、思ったよりもはるかにはっきり違っています。
ヤマハは20代前半の若いお嬢さんという感じとでも申しましょうか、爽やかに晴れた日の様な音色で、癖がなくとても素直な音で安定して弾きやすく感じます。

スタンウェイは30歳ぐらいのまだ若いけど少し落ち着いてきたような女性の感じとでも申しましょうか。木漏れ日の中で聴く透き通った様な音色 

ベーゼンドルファーは大人になり、深みの出てきた40代の女性の様な音色とでも申しましょうか、
ちょっと物憂い雪の積もった中で聴くような音色で、全体がとても含みのある音色で、特に低音部の深い響きには特徴がありますね。

どんな楽器でもメーカーやランクで音の違いが如実に出ますから、曲に合わせてメーカーを変える演奏家もいます。

私は学生の頃サックスやフルートを真似事でやっていましたが、サックスはヤマハはちょっと素直な感じの卒のない女性の感じですが、セルマーの独特なちょっと癖のある成熟した女性のような音が好きでした。
フルートはムラマツの音色が好きでした。
フルートのブランドといえばまずムラマツと言われるいい楽器です。しっかりした音量が出ることと、深みのある落ち着いた響がとても好きです。

こうやってピアノ、サックス、フルートと好きな音色を出してみますと、私の好みは共通していて深くて余韻のある響きの音が好きだと改めてよく分かります。

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リストに鍛えられたベーゼンドルファー

 フランツ・リストは手の大きさ指の長さは特に有名であり極度の技巧派で力強く、ピアノをよく壊したと言われていますが、
ベーゼンドルファーのピアノはこのリストの激しい演奏に鍛えられ耐え抜いて完成の域へ達したことで多くのピアニストや作曲家の支持を得ました。
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L. ベーゼンドルファー・クラヴィアファブリック(L. Bösendorfer Klavierfabrik)GmbHは、オーストリアのウィーンで、市場最古の1828年から手作りのピアノを作っているブランドです。
柔らかい音(ウィンナー・トーン)が特徴で、「ウィーンの宝」とも呼ばれます。標準的な88鍵のピアノに加えて、低音部が拡張された92鍵および97鍵のピアノを製造していることで知られています。
「出荷するまでには、製作現場を完全に白紙の状態に戻し、生産を開始出来るまでの準備期間を除いて、6年の歳月を必要とします。ベーゼンドルファーを象徴する品質を確保するための貴重な期間です。私たちは芸術作品としてのピアノと、職人たちの卓越したクラフツマンシップをこの上なく誇りに思っています。すべてにおいて特別なお客様のベーゼンドルファー・グランドを、じっくりと時間をかけて製作します。」とありました。

数々の歴史あるピアノブランドが衰退していく中、その人気を長らくスタインウェイと二分してきました。

ベーゼンドルファーのピアノを特に愛用したピアニストとしてはヴィルヘルム・バックハウスが有名。ジャズ界においては、オスカー・ピーターソンが「ベーゼン弾き」としてよく知られています。
最近のピアニストではアンドラーシュ・シフ、パウル・バドゥラ=スコダ、イェルク・デームス、フリードリヒ・グルダ、ギャリック・オールソン、ヴァレンティーナ・リシッツァもベーゼンドルファーのピアノを好んで用いている。また、スヴャトスラフ・リヒテルも何枚かの録音を残しています。

かつてベーゼンドルファーのピアノは1980年までショパン国際ピアノコンクールの公式ピアノの一つでしたが、のちにヤマハとカワイとファツィオリが採用されたことにより公式ピアノから除外されていますが、ウィーン・ベートーヴェン国際ピアノコンクールでは、使用ピアノがベーゼンドルファーだけと決まっています。

2008年からはヤマハの完全子会社になりました。

大作曲家や大演奏家に愛されたベーゼルドルファー、スタインウェイ、ベヒシュタインの3社でしたが、
現代の世界での販売数は上位社は
スタインウェイ、ボールドウィン、ヤマハ、カワイだそうです。
日本勢頑張ってますね。

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