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2019年3月30日 (土)

桜の宴 川上貞奴 別荘 萬松園にて

年に数日間、桜の花の咲く頃だけ行われるという桜の宴へ行ってきました。

 

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広大な文化財 迎賓館 サクラヒルズ 川上貞奴 別荘 萬松園をゆっくりと拝見し、お抹茶を頂き洋館でフランス料理を堪能する桜の宴です。

 

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日本中にある多くの貞奴の別荘は電力王 福沢桃介が財界人や名士を招待したりする意味も決められて造られていますが、この萬松園はそういう意図よりも唯一福澤桃介と自分の為に一番贅を凝らし一部屋ごとに考えに作り上げられました。

 

別荘と呼ぶにはあまりにも大きな規模で、木曽川に面した約1000坪の広大な敷地に、建坪約150坪、部屋数は20を超える規模を誇っています。

日本中から集められた材料や装飾品が施され、東京から派遣された大工によって建てられた萬松園は、

 

建物の外観は、女優という華やかな職業とは裏腹に、まるで武家屋敷のような端正な和風建築。

 

日本一の芸妓として活躍していた貞奴は、当時の有力者や知識人との交流の中で、建物や美術工芸品に対する豊富な知識を得ていたのでしょう。

萬松園には、そこから培った美意識を遺憾なく発揮されています。

どっしりとした書院風、数寄屋風、民家風に加えて、夫である川上音二郎と共に訪れたヨーロッパやアメリカの影響も取り込み、洋風のサンルームや中国風の意匠まで施しています。

部屋ごとに趣向を変え、2つと同じデザインのものはありません。

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各部屋ごとの作りが全て違い、部屋だけで無く壁のどの面も 天井も変化して同じものがありません。廊下の天井ですら竹を組んだり切ったり結んだり、煤竹と網代 、檜皮葺き、檜皮木組み。木の虫食いを生かした天井

(生き節は木の節で生きた枝の部分、枯れた枝の節は収縮して外れて丸い穴になってしまうが、生きた枝の節は外れないできちんと付いている。これだけ大きな 生きた節だけの板を集めるのには、そうとう苦労されたとおもいます。)

釘ひとつ取っても同じものがないという、さまざまな新しい意匠

 それでいて違和感がない。

こんなに変化があるのにどれも落ち着いていて飽きることのない世界。

貞奴の感性の凄さが十分発揮されています。

アールヌーボーやアールデコのテクニックなどがこの建物の内外に所々見られるが、偶然ではないだろう。

 

そういえば昭和初期の 丁度この頃アールヌーボーからアールデコへの移行期だった

    (アールデコ パリを中心とする1920年~30年代の装飾様式)

パリやアメリカなどからそれらに情報などで貞奴もこの新しい芸術の波を感じて取り入れているのでしょう

 

川上貞奴を想うと 

 日本の女優第1号 川上音二郎 福沢桃介 様々な思いが浮かびますが、

今回も萬松園を見学させていただき、貞奴の美的感覚の斬新さ 素晴らしさに何よりも感動します。

 

日本各地の建物をいろいろ見ていますが、

これほど細かく変化させた造りは今まで見たことがありません。

今回で三度目の訪問ですが、来るたびにあたらしい調和と発見がありとても楽しい広大な建物です。

 

桜は一部だけ咲いていましたが、まだ蕾のものが多く、やや寂しかったのですが、

却ってこの屋敷の落ち着いた雰囲気が楽しめた感もあります。

ゆっくりとお茶をおいしくいただきお庭をゆったりと散策しました。

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次はフレンチの桜の宴です。

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