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2019年2月24日 (日)

御懐石 志ら玉 2019.2.17

きちんとした料亭は美術館などとは違い全体が活きた空間であり、料理、器、数寄屋造り、日本庭園、美術品、芸妓、邦楽などの正統派の日本文化の集大成の場であり堪能できる唯一の場所です。

老舗の料亭は料理も良いのですが、それよりも、

建物や数寄屋の妙、飾り物や、気の利いた調度品がポイントよく置かれ、統一された全体感といぶし銀の様な世界で、物によっては触って直接楽しめる貴重な場所でとても勉強になるので大好きです。

 

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 今回は、名古屋の地で茶事を担ってきた名料亭で茶懐石のツアーがあり、自分への誕生日プレゼントとして勉強させて戴きました。

 個人で行く場合は部屋に通されてほぼそのままですが、 こういう機会は、貴重な数々の部屋や貴重品を様々拝見できるのでその配置や造りなど細かく見られて本当に勉強になります。

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『御懐石 志ら玉(おんかいせき しらたま)  初春の茶懐石ツアー

~志ら玉 主人がご案内いたします。季節の食、器、お茶の文化をご堪能~

日本文化が凝縮された空間として非日常の世界が広がる料亭。

「御懐石 志ら玉」は名古屋の茶の湯を代表する料亭です。玄関を開けると町家の風情たっぷりの帳場、廊下には美術品、お花、掛け軸などのしつらえなどから美学が感じられるでしょう。

志ら玉 主人の宗平さんが案内する初春のお茶会席ツアーです。まずは寄付での茶道具拝見から風情のある茶室での薄茶を一服いただきます。そして座敷にて季節の趣向や旬の食、器や盛り付けなどの丁寧な解説を聞きながら、旧正月を感じられる会席料理を楽しんでいただきます。』

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という内容でした。

きちんとした茶懐石というとちょっと緊張して遠慮してしまいがちですが、こういう会は気取らなくてよく、更に本式の作法通りの茶懐石のように質素な料理ではなく茶懐石崩しなので、幾分豪華な食事になり、嬉しいです。

 この値域は空襲で皆焼けてしまい、志ら玉も各地の古民家などを移築して立て直したそうです。

名古屋の古い商家、奥三河の 田舎屋、茶室「笑庵」を移築したとても趣深い建物で、入口を開けた瞬間からタイムスリップしたようです。

お店に到着して、 しばらくメンバーの方達を玄関先で待ち、

 

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20190223_03804入り口正面のおひな様

奥へ

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待合に通されて 茶道具拝見。

 

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良いものがありましたが、特に徳川宗春作の茶杓 一瞬見た瞬間

 欲しい!   と思いました。

現存三本の内の一本だそうですが、そんな事より、樋がスッと通り筋上のとてもおおらかなアールと渋い色。

渋さの中に大らかさがあり背筋の樋がスッと伸びがあり、

やはり生まれる前から裕福すぎる心の大らかさと、徳川宗家の将軍吉宗とも張り合う剛毅さを兼ね備えた人物の作る茶杓。

これはなかなか味のあるとても素晴らしい茶杓でした。

(他のところは撮影可でしたが、この茶杓を接写しようとしたらこれだけは注意されて残念です。)

廊下に出て

20190223_04727 また、良い物発見

朝鮮のバンタジ 味がありますね。

おひな様は意見で別の建物に。

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 雛飾りの建物は豊田の養蚕をやる百姓家を移築したものでその養蚕場を床仕立てに改築されたもの。天井も見事です。

古いお雛様は享保雛 

桃の節句にはまだ早いが、このツアーに合わせて、昨日急遽飾られたそうです。

さて、

茶席にて

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人数が多いので茶室の次室にて

川木田半泥子などのお茶碗で薄茶をいただきました。

その後で茶室「笑庵」を拝見

 

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四畳半ほどの素晴らしい茶室

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江戸期初期頃のものか

素晴らしい天神様がおられます。

 

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上には円額に「学」が入り 額に学 勉強の神様らしい

 


大広間 鰹木の間にて

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食事ですが、その大広間の床の間

 

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藤井達吉の紅梅図

これもなかなかいいですね。

床間の椿の生花は、葉に露が付いていました。

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わざわざ水をつけて朝露を表すのだが、すぐ近くに行かねば気がつかない奥ゆかしさは、なによりも日本人の機微に触れる心の美しさだ。

こういう細やかな気遣いのできるお店に来られただけで嬉しくなってしまう。

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これもいいね!

お食事

懐石崩しの豪華版

 

お箸の上には朱杯

皆さんと一緒にお神酒をいただきます。

お酒は美濃の百春本醸造

美農市にある小さな醸造元ですが、結構良いお酒を作るところです。

志ら玉では日本酒は百春だけを使われています。

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この後、私は別途に百春の純米酒をお願いしました。

本醸造よりも純米の方が旨味があり深い味だから

献立

◉八寸

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フォアグラ 柿巻 サーモンレモン

もずくに入っていた赤ナマコが美味しい

◉蒸物

麦わら手の器

スッポン玉子〆 フカヒレ餡

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◉向付

 海老 平目盛合せ

◉煮物

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蛤真薯 浜ぼうふう

相良椀

金森宗和流

浜ぼうふうの茎が沢山入って 贅沢な椀です。

蛤真丈は中にハマグリが入っている

良い味だ。

◉しのぎ

蒸し寿司

 

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久しぶりに遭遇した温かい寿司。

 

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温かくて美味しくて子供の頃から好きだったのに本場京大阪でも今はあまり食べられない冬には食べたい 蒸し寿司。

名古屋で遭遇するとは思わなかった。嬉しい!

フワーっと温かな甘い酸味が広がり、温かいゆえに甘く感じるおいしさ。冬はこれが良い。

◉焼

 

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鰤塩焼き 富山の旬の鰤

蕗味噌

走りの青い出来立ての蕗味噌。

春の苦味の優しい苦さ

なかなか上手な作り こんな上品で春の野を感じさせる蕗味噌は初めてだ。これはいい。

蕗の董だけでなく、茎も入っている。

美味しい !後日、野で摘んで作ろうと思う。

◉鉢

 

20190223_12749 新筍 新物菜の花

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◉止

鰊蕎麦

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葛仕立てでした。

冬は温まるようにということでした。

◉御飯

麦飯 とろろ汁 香の物

 

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とろろは伊勢芋

伊勢沢庵三年物キリッとした味の沢庵

◉菓子

白梅きんとん

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(毎日お抹茶を家で飲んでいるので、)

最後のお茶はお抹茶がいただきたかったのですが、こういう席ではちょっと無理ですね。

 

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心にもお腹にもご馳走さまでした、とても良い勉強になりました。

 

 

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御懐石 志ら玉

愛知県名古屋市北区上飯田西町2-36

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