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2017年8月 9日 (水)

「四神板経天井画柵 天妃鼓笛す」双幅 掛軸

「四神板経天井画柵 天妃鼓笛す」双幅 掛軸
(ししんはんぎょう てんじょうがさく てんひ こてきす)

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四神(天の四方を司る霊獣で

東は青龍(せいりょう)
西は白虎(びゃっこ)
南は朱雀(しゅじゃく)
北は玄武(げんぶ)で水の神で亀に蛇の巻き付いた姿、
これら四神を擬人化し、天を守るものとして天井板画として制作した作品。
作者は 棟方志功(むなかたしこう)

 

この志功作品ですが、よく似た作品が世の中に三点あります。

一点は、版画作品 1949年(昭和24年)製作「四神板経天井画柵 天妃鼓笛す(ししんはんぎょうてんじょうがさく てんひこてきす)」 

(富山県南砺市立福光美術館所蔵)

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次の一点は昭和31年の第28回ベネチア・ビエンナーレ国際版画大賞 受賞作品
昭和24年作を、1953年(昭和28年)にさらに細かく改刻し裏彩色した「宇宙頌・東西の柵」「宇宙頌・南北の柵」という彩色版画作品。

 

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ベネチア・ビエンナーレ国際版画大賞を受賞し、会場へ来た人のほとんどすべてが、棟方の木版画の前に愕然とし、一躍世界のムナカタになった作品だそうです。

もう一点は手描き臈纈(ろうけつ)染め作品
「四神板経天井画柵 天妃鼓笛す(ししんはんぎょう てんじょうがさく てんひ こてきす)」双幅 掛軸

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棟方志功(むなかたしこう)が手書きして臈纈(ろうけつ)染めして、額装した作品。下書きの鉛筆の線まで残っています。

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製作年代ははっきりしませんが1946年〜1958年の製作と思われます。
何処で製作され何処に飾られてどういう旅をしてきたのか分かりませんが、
この臈纈染め作品が今は何故か、私のところにあります。

 
 棟方志功は私の故郷 鳥取県倉吉市を度々訪れており、父の実家にも何度か来て絵も描いており、5歳くらいの私を描いた絵も実家にあります。
金太郎が座っているような作品で、志功らしくあまり可愛くはありませんけどね。

 まだ私が小さすぎて記憶も無い頃からあまりにも身近に志功作品を見て育ちましたから、好きでも嫌いでも無く、ただ当たり前にぶら下がっている下手な変な板画や絵でした。
毎日気にもしないで接していたのに何らかの影響を与えていたのでしょう。
棟方志功にはとても数多くの板画・油彩画・水彩画・書・陶芸など様々ありますが、独特の世界で特徴がありすぎて好みが別れる作品ばかり。
面白いのですが、嫌いなものが30%以上。どうでも良いものが半分程もあります。
例えば女仏はとても多くの作品がありますが、神々しいもの、可愛いもの 微笑ましいもの 妖艶なものなど様々ですが、中にはちょっと下品で媚を売るように見えるものもあり、好きではありません。
これらはどちらかというと若い時では無く、年を取ってからの作品の中に表れていますね。

故郷を出て長い間 棟方志功作品は遠い存在でしたが、しかし近年、縁なのか偶然なのか、実家から貰ったものではなくて、
なぜか私のところに棟方志功作品が集まってきています。
子供の頃から何点も見続けていた作者ですから本物はある程度見分けられるので、ネットオークションで指していたら全く予想しない安値で落札できてしまったものや、知り合いの方が送ってくださったもの、頂いたものなど数点あります。
この大作もそうですが、何故なんでしょうね、何か見えない糸が引き寄せているような気がします。

そうして又 次の世代にと繋がっていくのです。

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