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2016年2月26日 (金)

味ごよみ 2016/2/20

そこは到着してみると 駅近くのどこにでもありそうな居酒屋。

店内はいつも混んでいる。

沢山のお品書きと沢山のお酒が壁に貼り出してあり、

おつまみ 料理 品数が多い。

後ろの小上がりからは客が大きな声で

「唐揚げ」 「焼きそば二つ」「ガーリックウインナー  「自家製カレーライス」などの注文も出てくる。

どこにでもありそうな駅近くの居酒屋。

気がつかない人は品数の多い重宝な店だと位しか感じないで使っているだろうが、 

ところがここは並の店ではない。

良いネタがあるのだ。

カウンターのいつもの席に座ると、

ズラーッと 張り出し書き出してある沢山の料理や 旨い良い酒は見るだけで

最近は何も注文しない。

黙って座っているだけ。

 

すると、 若が今旬の美味いものを出してくれる。

お任せで出してくれる料理屋さんは多いが、

ここはその料理に合う日本酒もそれぞれ小さなショットで出してくれる。

旨い肴とマッチングした旨い酒がペアで出てくるのだ。

これは私の蕎麦懐石では行っているが、

日本酒まで料理一品ごとにそれぞれに合わせて出せる店など、日本ひろしといえども

そうそう在る物じゃ無い。

 

焼き白子

 

20160226_00740

焼き目の付いたぱりっとした部分と下のふわふわとした身の食感の差

それぞれの持ち味の旨さと調和  甘く旨い

 

これに合わせてくれたのが

房島屋純米超辛おりがらみ27BY

 

20160226_00750

シャンペンのようにシュワシュワ

 

20160226_00825

白子の魚類特有の生臭みをシュワシュワが優しく消して

口腔をサラッと甘く包み 白子の 旨みが残る。

良い塩梅だ。

刺し盛り

 

20160226_00929今日のトロは大間かな

これに若が合わせたのは

花巴 山廃 四段仕込

 

20160226_00940

流石である。

私も持っているが 日本酒らしくないほど酸がグーッと効いていて

酸の効いた白ワインのような酒。

まだ青いミカンの様な柑橘系の酸味が強い

これが魚などにはスダチなどの代わりとなりそれに旨みも加わり

酢橘いらずだ。

 

刺身がより旨くなる。

 

この花巴 山廃 四段仕込

もっと合う物は何だろう

そうだ、今日は無かったが河豚だ。

この甘いが強い酸味は 特に鉄鎖の河豚の皮に一番合う様な感じがする。

鯛兜煮

 

20160226_00947

若はこれに

菊姫山廃純米無濾過生原酒を合わせてきた。

 

20160226_00958

この酒は酸と旨みが尋常じゃ無い。

 これほど存在感のある酒は無い位

驚くほど強力な酒である。

私は自宅ではゴルゴンゾーラなどに合わせているが、日本酒版ラム酒のような感じのまったりヘビー酒。

 兜煮で最初に食べるのは一番美味いところだが、

さて、


鯛の兜煮で一番旨い場所はどこでしょう?

よく「頬の肉」が最高だといわれます。

鯛の頬の肉だけの刺身が世の刺身の最高峰という。

煮物でも頬は旨い。

頭の付け根

鎌先

目の奥の視神経

鰭の付け根の肉

旨い箇所はいっぱいあります。

その中でもここを食べ、ほほ肉と

食べ比べると頬はつまらない。

一番旨いのは

鎌先の最先端 尖っているところだ。

だが鯛一匹に一カ所だけ一口分しか無い。

とても贅沢な部分。

弾力ぷりぷりに旨味凝縮 最高に旨い場所である。

この部分だけ沢山食べたい。

ここで良いタイミング、

オニオンスライスとフルーツトマト

 

20160226_01006

若はこういう口休めをちゃんと考えて出してくれる。

トマトの甘さとオニオンが美味しい

口の生臭みをきれいにリフレッシュと水分補給

北海道 厚岸の生牡蠣

 

20160226_01020

今日の牡蠣はとてもあっさりとした上品な味わいであった。

これに合わせて出してくれたのは

風の森秋津穂純米大吟醸

 

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風の森はすべて無濾過 無加水の 生原酒で酒が呼吸しているので微発泡。

私の冷蔵庫にはいつも2種類以上は入れているお気に入りの酒であるが、

ここで飲めるとは思わなかった。

この生きている酸味と旨味スパークリングのシュワシュワが今日のややあっさり系の牡蠣に合う。

 

ここで

先ほどの青ミカンの様な花巴山廃はどうかと思い、

ちょっと頼んでこちらも牡蠣に合わせてみた。

 

20160226_01041

普通の牡蠣や岩牡蠣ならこれが良いだろうが、

今日の牡蠣は素直なすっきりとした味なので、これよりも風の森の方がぜんぜん良かった。

さすが、若 きちんとわかっている。すごい人だ。

 

私が一番好きな

料理一品と酒一銘柄の1対1の完全なマリアージュ

贅沢なひとときだ。

いつもありがとうございます。

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