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2012年6月13日 (水)

倉吉弁による昔話 人形峠1

むかしむーかしなー、大昔の話だわい。

三朝から作州に向こう山道の奥に峠があっだ。

峠っちうのはなー、山道の上りからくだりになるところでなー、作州に行くにゃーこの峠を通って行きよっただわ。

 ある時この峠を越えて向こうに商売に行ったはずの村のむんが帰ってこんしー、向こうからも誰もこんやーになっちゃっただっちゅーがな。

山賊だかなー、化け物だかなー出とっだわなー。

峠の下の村のむんはきょうとうて向こうに行けらーせんし、困っちゃったがなー。

そがん時に、村に旅のお侍が来なっただわ。豪傑っちゃーな感じのなー、強よげなお侍さんだったっちゅーわい。

でも、こがな具合ですけー、いまから行きゃー夜になっちゃうし、山越えはやめなんすがええですじぇって、村のむんがお侍に言っただっちゅーがな。

だけど、お侍は皆が困っとるなら退治してやるって言いなって、峠に登って行きなっただわ。

けど、そのまま帰って来ならんが。

   ------〈現代語訳〉-------------------

むかしむかし 大昔の話しです。
三朝((みささ)三朝は山陰一の三朝温泉で有名)から作州(さくしゅう)に向かう山道の奥に峠があった。

峠というのはなぁ、山道の登りから下りになるところでなー、作州へ行くにはこの峠を通って行きよった。

ある時この峠を越えて向こうに商売に行ったはずの村の者が帰って来ないし、向こうからも誰も来ないようになってしまったという。
山賊だかなー 化け物だかなー出とったようだ
峠の下の村の者は怖くて向こうに行けないし、困っちゃったがなー。
そんな時に、村に旅のお侍が来なっただわ。豪傑というような感じのなー、強よそうなお侍さんだったということです。

でも、こんな状態ですから、いまから行きゃー夜になっちゃうし、山越えはやめなんすがええですじぇって、村の者がお侍に言っただっちゅーがな。
だけど、お侍は皆が困っとるなら退治してやるって言いなって、峠に登って行きなっただわ。
けど、そのまま帰って来ならんが。

つづく

  ーーーーー人形峠ーーーーーーーーーーーーーーーーー

人形峠の名前の由来は、峠で旅人を襲う化け物(大蜘蛛説と蜂説がある)退治の際に、おとりとして人形を使ったと言われる伝説に由来する。

人形峠(にんぎょうとうげ)は、美作国(みまさかのくに)(今の岡山県津山市・美作市・真庭市など) 蒜山高原(ひるぜんこうげん)や 宮本武蔵の出身地として有名)作州は別称))から因幡の国(いなばのくに)鳥取県の倉吉へ抜ける倉吉往来と呼ばれる道の最高標高の峠にある。

岡山県苫田郡鏡野町上齋原(かみさいばら)と鳥取県東伯郡三朝町木地山との間に位置し、両県の県境を成す峠。標高は739m。
国道179号と国道482号の国道が重複して通っている。

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