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2012年2月20日 (月)

倉吉の圭ちゃん75 節分2

軒下は石垣から崩れ落ちた雪と
石垣の上に積もった雪で壁のようになっていて
なかなか前に進まない

その上
雨戸井からつららを伝って
冷たい雪解け水が垂れて
僕の頭に降り注ぐ

首筋に当たったりすると息が止まるほど冷たい

今思うとほんの2-3mなのだが
子供の頃の僕には冬のアルプスを登るくらいに感じた

全身ビチョビチョになって
柊の葉を母に届ける

「葉っぱ取って来たで」「こっでええかぁ」

母は僕を見るなり
「ええのがとれたなぁ」
「なぁにぃ ビチョビチョだがな」
「早よ着替えてきない」
「ちゃんとふくだあで 風邪引くで」

僕は母に「ええのがとれたなぁ」と言われただけで大満足だった

着替えて食堂に行くと
串に柊の葉と鰯の頭が差してあった

母は大豆をフライパンでいっていた

「おかぁちゃん それどうする」

母はフライパンの大豆をはしで動かしながら
「豆まきすっだぁが」
と言い
紙を敷いたざるに
いりあがった豆を移した

手を出した僕に
「食べたらいけんで」
「豆まきしてから食べるだけな」
と行った

その時父がやって来て
いりあがった豆をいくつか口に入れた
僕はびっくりして
「食べたらいけんが」
と言うと
「毒見だわいや」
と言って
柊と鰯の頭が付いた串を持って食堂からでて行った

付いて行くと
玄関入口の柱の上の方にその串を刺した
なんで柱に串が刺さるのか
なんで背の届かない上の方に刺したのか
不思議で不思議でしょうがなかった
じっと見つめて見るが
どうなっているのかまるでわからなかった

その上 洋風の玄関に
その串が似つかわしくなく
妙な感じだった

また父の後をついて行くと風呂の勝手口と裏口に
それぞれ串を付けていった

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