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2011年9月27日 (火)

倉吉の圭ちゃん61 戦時中の話3

タヌキが空になったので
焼酎をタヌキに入れ

またぐい飲みにそそいだ


無邪気な僕は
わくわくしながら

「そっでどぉにぃなったぁ」

と 聞いた

父は一口飲んで話を続けた

「B-29が飛んどるのが
見えてくっだけ

編隊を組んでなぁ 飛んどるだいや」

「B-29は銀色しとっだけ

それがなぁ
街が真〜っ赤に燃えとるだらぁ

その色がB-29の腹や羽ににうつって
真〜っ赤にかがやいとっだ」


と言いながら

まるで今この上を飛んでいるかのように
暗い天井を見ながら
話しを続けた


「真〜っ暗な空に
真〜っ赤にかがやくB-29が飛んどるだいや」

「真〜っ暗な空になぁ…
そこだけ真〜っ赤に
ポッ ポッ ポッ ポッ って
飛んどっていや
燃えとるようだったいや」

「そりゃあ〜
きれいだっただぞ」


と言いながら遠くを見ていた
そして 僕の方を見て

「真っ暗な空に
見たこともないでぇっかい飛行機が
真っ赤に燃えるように飛んできてみぃ」

「どがないや 怖いだらあな」


と言って また一口飲んだ

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