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2011年9月20日 (火)

倉吉の圭ちゃん60 戦時中の話2

そして声を小さくして
また 話だした

「戦時中は電気付けたらいけんだけ
電気付けても外に光が漏れんようにしとるけぇ
街中が真っ暗闇になっとっだがな
でないと空から街が見えちゃうけぇなぁ」

「真っ暗闇でシーンとしとってし〜ずかなだけ」

「すっとなぁ
遠くからゴーーて音がしてきて…
パッ パッ パッ パッ って光って… 」


「 街が燃え上がるだけぇ 」


「昔はみんな家を木で作っとっただけ
すーぐ燃えっだがな」

「そうゆう事を(米軍は)よぉ知っとっだけ

爆弾なんか使わんだあぞ

焼夷弾(しょういだん)使うだけぇ」

「だけ すーぐ燃えるだあな」

「屋根の上で見とるとなぁ」

と言って遠くを見るような仕草をした


そしてタヌキからとっくりに焼酎を入れ
一口のんでまた話だした

「たらなぁ
遠くの方で街が燃えよるのがよぅ見えっだ…」

と言って 空を見上げるように上を向いて
腕を上にのばして手を広げた

その手を左右に振りながら話だした

「空が真っ赤に染まってなぁ…」

「煙りも雲も真っ赤に染まっだけ…」


「そ〜れはそれは 

きれ〜にな〜
ま〜かに 空が 染まってなぁ〜
そ〜りゃあ〜
きれ〜だったぞいや〜 」

と 言って 寂しい顔をした

僕は まだ子供で
わくわくしながら聞いていたが

言い知れない 何か を


初めて感じたのかもしれない

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