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2011年4月17日 (日)

倉吉の圭ちゃん23 魚屋のおばさん

日が西に傾きかけた頃

「おくさん
  おんならんかえ〜」

「魚かってぇな〜」

と 魚屋のおばさんがやってくる

魚屋のおばさんは
 大八車かリヤカーに
  ブリキの入れ物を積んでやってくる


つばの大きな麦わら帽子に
     グレーの割烹まいかけ

駅の車掌さんがしていたようなバックに(がま口バック)
 地下足袋だ


NHK新日本紀行でも
 上空からの映像に映っていた

おばさんは母に

「おくさ〜ん」

「魚みて〜な〜」

と声をかけ

母の
「今日は何があるぅ」
     と言う質問に

「鰯にぃ〜鰈のええのがあっですで〜」

「〜干しがれいにぃ〜板わかめも持って来たですじぇ〜」

               と答える


母は

「さあなぁ
   どがなかいなぁ
      ええのがあっだらあか」

       と言いながら見に行く


おばさんは魚臭い

   おばさんも大八車も魚とわかめの匂いでプンプンだ

僕も見に行くんだけど

   おばさんの歩いた後は魚の匂いがした


おばさんはブリキの入れ物を開けて見せる

氷の上に木の葉っぱ(ひばの木の葉っぱかな?)が敷いてあって

その上に魚がのっている

けっこう綺麗にディスプレイしてあった


母は

   「こっじゃぁいけんわぁ」

おばさんは

   「…」

   「もうちょっとええのないだかえ?」

おばさん

   「〜なら〜」

     「こっちはどがなですかいなぁ〜」

 と言って別のブリキの入れ物の蓋を開けて見せた

母はニコッとして

「うん」

   「これならええわいな」

        と言って魚を買った


おばさんは続けざまに

「板わかめはいらんかえ〜安ぅにしときますにぃ〜」

母が
   「一枚もらっとくわぁ」

と言うやいなや
    おばさんは干しがれいを出してきて

上の2.3枚をどかして
     大きそうなのを母に見せ

    「ええのが入ったですじぇ〜」

と言って母に手渡した

母は干しがれいの厚さなどを吟味していたが

結局母は
   魚とわかめと干しがれいを買った


魚屋のおばさんの作戦勝ちだった


案の定 晩御飯は魚の煮付けと板わかめだった

きっと
  明日の昼御飯は干しがれいだろう


僕は肉が好きなので

   『肉屋が来ないかなぁ』

           と思った

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