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2011年3月31日 (木)

倉吉の圭ちゃん13 五右衛門風呂

鳥取県の中央 倉吉に生まれた圭ちゃんは男四人兄弟の末っ子です。

創ちゃんと圭ちゃんは15才も年が離れています。
二番目のれいちゃんとは一回り12才。
れいちゃんが小学校六年生の時に圭ちゃんが生まれました。
公ちゃんとは六才はなれています。

圭ちゃんが五歳の時には
長兄の創ちゃんもれいちゃんも大学生で東京に住んでおり、夏休みや冬休みには倉吉に帰ってきます。

文章ですとイントネーションがわかりませんが
家族のあたたかい倉吉弁をお楽しみください
   … ・ … ・ … ・ … ・ … ・ … ・ … ・ …

家の記憶

お風呂が五右衛門風呂だった

五右衛門風呂は浴槽や浴槽の底が鉄で出来ていて
その下で薪を炊いて風呂を沸かすので
底の部分が熱くなる

浴槽の底は熱いから湯船に入る時は底板を沈めて入るのだが

底板は木で出来ていて水面に浮いているので
足で沈めて入らなければならない

しかし
僕はまだ子供で底板を沈められなかった


底板を沈めるにはちょっとしたコツがあり
底板の中央に足をおき
バランスをとりながら沈めるのだ

バランスをくずすと底板がひっくり返ってしまう


僕は底板の中央に足が届かないし
体重が軽くて底板を容易には沈められなかった

でも 何度かは1人で入った事がある

それは
父か兄に僕を持ち上げてもらい
底板の中央に僕を立たせ
ゆっくり下ろしてもらうのだ

底板の浮力に負けないように両足を踏ん張って
ゆっくりと下ろしてもらう

でも バランスを崩すと
すぐひっくり返っちゃうので
早く誰かに入って来てもらわないと
じっとしていなくちゃいけないから大変だった


東京から帰って来た創ちゃんとお風呂に入った時

創ちゃんが湯船に入っていたので
僕も湯船に入った

すると
創ちゃんが先に湯船から上がってしまって
ひっくり返り
溺れそうになるは
底板にはぶつかるし

その上
鼻から水が入って来て
鼻は痛いし
大変だった

創ちゃんは
バシャバシャやってパニクっている僕をヒョイと持ち上げ

事態が把握出来てないようで
キョトンとした顔をしていた
そして
「なんでひっくり返るだいや」
「1人で入れんだかいや」
と言った

僕は
「1人で入れんけ一緒に入っただが」
と言いたかったが
涙が出て来て何も言えなかった

それにお風呂の床か壁が砂のようにザラザラしていて
ひじか膝に擦り傷が出来ていた

創ちゃんは事態を理解出来てないようだったが
泣きじゃくっている僕をいい子いい子してくれた

僕の泣き声に
母と公ちゃんが駆け付けて来てくれた

母はバスタオルで僕を包んで
抱っこしてくれた

そして母は創ちゃんに
「何しとっだえ?」
「ほんによう言わんわぁ」
「あんたがさぁな事でいけらぁへんが」

と言って怒った


創ちゃんは
「知らんわいな」
「湯船に2人で入ると狭いだら」
「いきなり入って来っだもん」

と言い訳をした

公ちゃんは創ちゃんの言い訳を聞いて
創ちゃんに
なぜそうなったかを
説明してくれた

それ以来
創ちゃんも僕を
ちゃんとお風呂に入れる事が出来るようになった

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