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2009年2月11日 (水)

料理と器

  写真を見てこれがどういう情景か創造してみてください。

08111

 

1,ごく普通の家庭のちょっとだけ贅沢な夕食

今日は家族の誕生日で奥さんが料理の本を見て柿をくり抜き器にして白和えをいれ、スーパーで買ってきた(一番安い)刺身盛り合わせと総菜ををひとり分づつ小鉢に盛りつけました。
盛りつけはちょっと料亭のマネをして紙を敷き、普段滅多に使わない箸置きも用意して、ちょっとだけ贅沢な雰囲気をだしました。
しかし、器などこだわったこともないごく普通の家庭でですから多少貧弱になるのはしかたありません。
それでも奥さんはそれなりに盛りつけもセッティングも頑張りましたが普段やり付けないので忙しく置き方が少しずれてしまいました。

2,海の家かどこかの安い民宿の夕食

 安い民宿ですから料理内容も器は安いものの取り合わせです。多少でも雰囲気を出すために葉蘭を敷き栗とタラバガニを盛り、柿をくり抜き器にして白和えを入れたものを作りました。
セッティングは農作業以外何も興味のない様なパートのおばちゃんが見よう見まねでやりました。
ですから、置き場所がずれていても気になりません。

いかがですか、こんな風に見えませんか。

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     それでは、実際の場面

 秋に 和食を食べに初めての日本料理屋さんへいきました。
いつものことですが夜  食事をするときは必ず予約を取ってからいきます。お店はその方が段取りがよいでしょうし、当方としては着いてから満員で入れないのも、待たされるのも良くないので。
 夜7時の予約を入れていましたが、予定より40分も早く6時20分に着いてしまいました。時間をつぶすのもなんですからお店に入ることにしました。
靴を脱ぎ、上がりました。部屋に通されましが、このお店も皆個室になっており、玄関も中も日本料理の店という感じで、料理にも多少期待出来そうだと思わせる様な雰囲気でした。

部屋に入ると
 予約の時間より40分も早く着いたのにもう上記の写真のように料理が並べてありました。
「あれ! どうしたのかな」、と思いましたが席に着きました。

何もかもバランスの悪い並べ方
 器全体が上の方に置かれ、箸の手前に大きな空間があり間延びしており、そして柿と蟹の器が半分外に出てしまっている。

 器を変えれば何十倍も高級な料理に見えるであろうに100円ショップの方がまだましなものを売っているのではないかと思わせるような安っぽい器
お造りの内容は養殖の鱒とハマチで、あまりよいネタではないが、和風の安っぽい器。こんな器に盛らなければもう少しはよく見えるであろうに可哀想に実際より不味そうに見える。
秋の季節で、柿をくり抜いて蓋付きの器にして白和えといくらをあしらってある。これは時期的に最適だと思われる。
だがせっかく作ったのに、安っぽいピンクの皿に入れたため色合わせも悪く、女児のベビーフードのように見えてしまっている。

盛られている料理が可哀想だ、これだけで食欲が減退しそう。
さらに器はお造りは和風、柿はベビー用風、焼き物は洋風?、とバラバラで安っぽさを助長させている。
もう少しまともな入れ物はないものか。せめて、器のバランスくらいどうにかして欲しい。セッティングも。

 個室で日本料理ですが、順番に一品づつ出るのでは無いようです。
お造りももう出ています。

 いろんな出し方があるでしょうからそれもよいのかもしれませんが。
この中で焼き物のタラバ蟹ですが、温かいはずの焼き物に触ってみましたが、案の定もう冷たくなっています。
焼蟹の冷めたものなど、身が殻にこびりついているし味が落ちるし人に出すものではありません。
焼き物は温かいものを出すのが常識だと思っていましたが、この店について今まで述べてきたことを思い返すと冷めているのが当たり前のような気がしてしまいます。

 当然碗ものも冷めていました。
こういうところはちゃんとバランスがとれていました。
(もし、時間通りに到着していたら刺身は表面が乾いていたかもしれません。)

 器も普通の居酒屋で出されたのならこんなものでしょう。ただし、そういうところでも温度管理は出来ています。
少なくとも「和食」をうたって個室で食べさせる店がここまでひどいとは。
ここまですべてのバランスを無視した日本料理屋さんは初めてでした。
安いチェーンの居酒屋の方が数倍も器には拘りがあります。
高級な器を使わなくても器の雰囲気や色を統一するだけでも良くなるのに、また、100円ショップの器でも使い方で数段良くなるものがあります。
ただ、この店の方には 望んでもそういう使い方は出来ないでしょうが。

 このお店は玄関から部屋に入るまでは中々いい感じでお料理にも多少期待出来そうだと思わせる様な雰囲気でしたので、それ故に落とし穴へ落とされたような気持ちです。
これが、日本料理と名乗って食べさせるお店であるとはとても情けなく感じました。

 日本料理は心で食べる料理です。
日本料理は部屋との調和、器と料理の調和、器と器の調和、料理の出る順番、微妙な味わいなど、世界で一番「美」を追求したものです。

 反面教師として、
盛りつけやセッティングについてもう一度振り返ることが出来、とても勉強させて頂きました。

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