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2009年1月10日 (土)

モネ「印象 日の出」展

  印象派はきれいで一般向けなのか好きな人が多いですね。
写真などではただきれいに見えるだけなので、私はちょっと物足りないような気がしてあまり好みません。
 印象派の絵画は本や写真などで見てもあまり良さが出ないのですが、実物をみますと細かな明暗や機微もわかり、中々いいものです。

  今回 名古屋市美術館で「モネ印象派展」が開催され、久々に本物に会いにいってきました。
いつも展覧会では絵ばかりを見てあまり説明など読まないのですが、今回はヘッドホーンも借りてじっくりと見学しました。

1

「モネ印象派展」は{印象派」の名前の由来になったモネの「印象 日の出」をメインにその当時の印象派の画家の作品が多く出品されていました。

クロード・モネ
エドガー・ドガ
カミーユ・コロー
ベルト・モリゾ
カミーユ・ピサロ
エドゥアール・マネ
ポール・セザンヌ
アルフレッド・シスレー
ピエール=オーギュスト・ルノワール
などの作品が出品されていました。

 今回の展覧会ではとてもよい勉強をさせて頂きました。

不勉強で自分が知らなかっただけかもしれませんが。

もっと早くから知っていれば絵画の楽しみ方も多少は違っていたのでしょうが根っからの勉強嫌いなのでしょうがありません。

 「落ち穂拾い」で有名なミレーや『モルトフォンテーヌの想い出』のコローなどのバルビゾン派や、印象派の絵画にはそれ以前の絵画と異なり 風景画やいかにも戸外で描いたような視野の広い絵や光を感じさせる作品が急にふえていきますが、何が契機なのかとても疑問でした。
 また、この頃以降肖像画が少しずつデフォルメされるようになりモジリアニなどからやがてピカソなどへいきますが、その原因はなんだろうと疑問でした。
ずっと持ち続けていたこれらの疑問が今回の展覧会で解けたのです。

 写真が1827年に発明されました。  多くの画家たちは肖像画を描いて食べていましたが、写真は肖像写真としても利用されるようになりました。正確に描写するだけなら、絵画より写真の方がはるかに正確で、そして早くできます。この為多くの画家が職にあぶれるようになりました。
 また、瞬間をとらえる写真の映像は、当時の人々にとっては全く新しい感覚であり、新たなインスピレーションを画家たちに与えることになりました。
瞬間をとらえた写真にまさる絵画の「何か」の模索が始まったのです。

 もう一つ画家達にとっては決定的といえるほどの大きな発明がされます。
画材道具がどんどん改良されていきますが1840年にチューブ入り絵具が発明されたのです。
 それまで、画家たちは自分で絵具を作成していました。絵具の作成は画家にとって重要な技術の一つであり、その技術は画家の個性の一つでありました。良い画家とは、良い絵具を作る職人でもあったわけです。また、絵具を1色づつ作るにはたいへんな作業ですが、その作業から解放されたのです。

 絵具がチューブに入れられて販売されるようになると、誰でもきれいな色を表現できるようになり色の技量の差が出にくくなってきました。そして画家の没個性化が進むこととなりました。

 更に チューブ入り絵の具の発明は、屋外で絵を描くことが可能になりました。
今までは室内のみでしか絵を描かないから変化などあまり気にしなくても良かったのですが、 しかし室内で描くように同じ条件下でゆっくり絵を描くというわけにはいきません。
 屋外は部屋の中と違って、天候が変化したり雲も動き太陽も動き日差しが刻々と変化して光線の加減が変化していきますから何日も掛けてゆっくりと描くというわけにはいきません。この為 細部にを省略してすばやく絵を描く技法が生まれたのです。

 写真はおおきな発明ですが「チューブ入り絵の具」の発明はそれにも増して大きな変化を絵画界に与えたのです。これは一大センセーションといってよいでしょう。
 「チューブ入り絵の具」の発明がこの時期でありそれにより絵画の世界をこんなにも大きく変化させたことに凄く納得し感心しました。とても大きな収穫でした。

とてもよい作品が多く出品されていましたが、その中で少々気になった作品

2  クロード・モネの現存する最初の油絵は、1858年モネが18歳の時の作品『ルエルの眺め』(埼玉・丸沼芸術の森所蔵、埼玉県立近代美術館寄託)で、今回出品されていますが。18歳の時に初めて油彩の風景画を描きますが、絵がもうその後のモネを象徴するようなすばらしさで、とても感心しました。

 ベルト・モリゾ 印象派惟一の女流画家で女性特有の感受性で描かれる母と子、画家の娘などを画題とした作品は、男性の視点では見られない繊細さを出しています。
エドゥアール・マネに絵画を学びながら、彼の作品のモデルを度々務めます。さらに同氏との師弟関係以上の(恋愛的な)感情を持っていたことも指摘されていわくがありそうなのですが後に弟のウージェーヌ・マネと結婚したます。1879年に娘ジュリーを出産。
 男性中心の19世紀における女性画家ということもあって、フェミニズム研究でのアプローチが多い。フェミニズムは19世紀の運動や文化に大きく影響を与えた。

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