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2008年12月 4日 (木)

いつか鹿児島で良い思い出を

NHKの大河ドラマ篤姫を見た。後一回で終了となるが篤姫の育った鹿児島県にはかつて2回行ったことがある。

ただ、どういうわけか2回とも鹿児島は目的ではなく中継地であった。また、どちらも陶器が関係した。良い思い出の陶器と悪い思い出の陶器。

一度は沖縄へ。沖縄の壷屋焼の窯元への訪問と伯父が姫百合部隊の鎮魂のために寄贈した乙女の像をみる事。そして石垣島へいき珊瑚礁を泳ぎまくった。現在では誰もいない川平湾など絶対にあり得ないことだが、私が行った時はまだホテルなど一軒もなく4月の平日という時期も良かったのか静かで

   あの川平湾すべてが我々二人だけのものであった。

   壷屋では金城次郎、島常賀と共に沖縄の陶芸史上、最も輝かしい時代を築いた名工の小橋川栄昌先生の自宅へお邪魔した。
 小橋川栄昌先生はとてもやさしそうな目をしていつもニコニコとしておられ、その作品もやさしくあたたかなものであった。

 いろいろ焼き物のことなど丁寧に教えていただき、家の前の登り窯を見学したり、紅型や上布、朱礼の門、更に摩文仁の戦跡公園の乙女の像へもお連れ頂いた。
 夕食は琉球王朝の料理までも。こんなにしなくてもと思えるほど親切に二日間もわざわざお付き合いをして頂き沖縄の様々なところを案内していただいた。
  最後に壺屋では先生に初歩的なことを教えて頂き、様々な茶碗、皿、抱瓶、壺など陶器をみてまわった。素晴らしいものばかりで沢山の壺屋焼きを購入した。
 実は二人の叔母から「いいものがあったら買ってきて」とその当時の大卒の初任給の2倍ほどのお金を預かっていたのですが、いつの間にかそのすべてが壺屋焼にかわっいた。 
 とても楽しい夢のような買い物であった。

その為おかねを使い果たしてしまい、飛行機代が足りなくなってしまった。舟で鹿児島へ寄り、市内観光を少しして夜行電車で東京まで帰った。

 2度目は屋久島。結婚し下の子が10才位の頃、家族4人で屋久島を一周して縄文杉などを見学して雄大な自然を満喫した。

 帰りに鹿児島へ寄り疲れを取ろうとのんびりと指宿温泉に浸かった。
その後近くの窯場で家族4人で初めての陶芸体験。

鹿児島の土を使っていると思い何処か訪ねたらなんと、多治見から来たものだといわれ笑ってしまった。鹿児島まで来て地元岐阜県の土を使うとは。

それはさておき 
全員が作陶。それぞれ思い思いのものをつくった。 後日それに釉薬を掛けて焼いて送ってくる事になっている。
 3時間ほどかけて皆それぞれ楽しそうに一生懸命 作品をつくった。 私は平たい大皿に挑戦。

後日、どんなものができてくるか皆楽しみにして帰途についた。

 

数日してから待望の焼き物が届いた。どんな宝物になって出てくるか皆注目
だが、荷を開いた途端皆急に静かになってしまった。あれだけ楽しみに待っていた作品が、どれも変に彩色されて帰ってきたのである。

 特に私のものは最低であった、大皿にまるで合わない色同士がベタッと掛かっている。

私は寂しさと怒りが混ざったような空しさでその物を細かく割り、土に返した。
 すぐに割ってしまったから今はその色はおぼえていないがあまりにもショックであった。

 物には形があり色がある、それには調和が大切。また、どちらかがあまり良くなくても片方でそれを補完しようとするものである。

 私の作ったものはなんでもない形の四角い皿であるが、それなのにその彩色によりすべてが台無しにされてしまった。感覚の相違では済まされない低レベルの世界であった。

  この釉薬をつけた人も 少なくとも ものつくりに携わる者の1人だと思うが、目の前にあるものがどうすればその彩色により多少でも今より良くなるかを常に考えてすべきである。

 色彩感覚がないのならせめて、粉引や灰釉など白とか黒など一色かシンプルにしてほしかった。

 服は着ている人を現すものである。彩色も着物と一緒で中身を現すためのものであり、よりよく見せるためのものである。人それぞれ多種多様いろんな好みがあるが、安っぽさや下品だけはいただけない。

    (下品上品は論ずると限りない世界ではあるが)
 

陶芸でいえばその形 その彩色 その感触どれも大切なもの そして、どのように使われるかもとても重要なファクターとなる。

  鹿児島を思うといつもあの陶芸体験がよみがえってきてしまい残念である。
いつか鹿児島を目的地に再訪し 良い思い出を造りあの出来事を払拭したいと思う。

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